コイ[ヤマトゴイ](外来魚)

鯉のぼりに象徴されるように日本の淡水魚の王様的なイメージですが、現在日本でみられるコイのほとんどは、大陸由来のコイを元に作出した改良品種(ヤマトゴイやニシキゴイ)です。一方で、日本在来のコイ(マゴイ・ノゴイ)が確実に生き残っているのは琵琶湖だけかもしれません。ヤマトゴイは非常に貪欲な魚で、水底の動植物を食い尽くしてしまうので、他の侵略的外来種と同様、問題になっていますがあまり周知されていません。

コイはフナ類に似ていますが、口髭があること、鱗が黒く縁取られて網目状に見えること、背鰭の基底が長く軟条数が多いこと(20本前後)などで、慣れれば区別は容易です。

筑後川流域をはじめ九州にもかつて在来のコイがいたことはほぼ間違いありませんが、放流されたヤマトゴイ・ニシキゴイと交雑してしまい絶滅してしまったものと考えられます。ただし古くから放流されていない、山奥のため池にはひっそりと在来のコイが生き残っている可能性があるかもしれません。

50cmほどのコイ(沖縄県)
コイ(ヤマトゴイ)
野生化した色鯉(ニシキゴイ)(三重県)

ヤマトゴイは丈夫で養殖がしやすいことから、食用としての利用が盛んです。食用に養殖されたヤマトゴイは独特の風味があり、とてもおいしい魚です。機会があればぜひ専門店で食べてみて下さい。

コイのあらい
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