ナマズ

川底で昼寝するナマズ(島根県)
ナマズ
夜間、川底に潜むナマズ(筑後川水系)

多くの淡水魚の中でも特に信仰の対象となりやすいのがこのナマズです。ナマズをまつった神社は全国各地に散在します。本種は夜行性で、餌となる小魚などが動く時にわずかに発生する電気を長い口髭や体の感覚器でキャッチして、襲いかかります。ナマズ(や他の動物)が地震を「予知」できるという確固たる科学的証拠はありませんが、このように電気的な感覚が鋭いことから、地中で発生する微細な電気的変化を感知できる可能性があるのかもしれません。また、そうした特徴から昔の人たちもナマズを少し特別な魚と感じて、神様として信仰したのかもしれませんね。

ナマズ
繁殖期、コンクリート水路の遡上で力尽きた個体(福岡県)

ナマズは水田や河川敷などの浅い湿地で繁殖します。そのような環境が減っていることや、コンクリート護岸などの影響でそうした浅い湿地へ移動することが難しくなっているため、最近では減少傾向にあります。筑後川流域ではまだ普通にみられますが、それでもこの20年ほどでだいぶ減ってしまった印象があります。ナマズは食べても美味しい魚なので、ぜひ守っていきたいですね。

ナマズの稚魚
ナマズの稚魚、一見、オタマジャクシのようにも見える
ナマズ
珍しいナマズの色彩変異個体。琵琶湖にはイワトコナマズという別種のナマズがいますが、イワトコナマズのこのような色彩変異個体は「弁天ナマズ」と呼ばれて特別に信仰されています。(福岡県)
福岡県福津市の大森宮(なまず神社)ではナマズが神様の使いとされており、入り口には大きなナマズの像があります。
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