タイコウチ

タイコウチ
水中に潜むタイコウチ

平たい体と長い尾(呼吸管)、鎌状の前脚が特徴の、水生のカメムシです。タガメと間違われることがありますが、体は4センチほどでタガメよりも小さく(タガメでは5センチ以上)、また長い呼吸管があることで区別は簡単です(ただしこの呼吸管が切れてしまっている個体もまれにいます)。

タガメと同様に肉食で、ヤゴやオタマジャクシなどを捕まえて、管状の口を突き刺して消化酵素を注入し、肉を溶かして吸って食べます。近年は全国的にかなり減っているようで、地域によっては絶滅危惧種となっています。筑後川流域でも山間の湿地を除いて、普通にみられる状況ではありません。

タイコウチ
タイコウチの成虫
タイコウチの幼虫

繁殖期は春から夏です。産卵は湿った陸上で行い、卵から孵化した幼虫は5回の脱皮をして成虫になります。カメムシの仲間なので蛹の時期はなく、不完全変態です。したがって幼虫は成虫とよく似た姿をしていますが、成虫よりも呼吸管が短く、翅がない(腹がむき出し)ので、区別することができます。

目次