
マルタニシは日本の「タニシ」の代表種で、かつては水田を覆い尽くすほど普通に生息していたようですが、乾田化の影響で、現在では全国的にかなり減少してしまいました。また、筑後川流域では外来種のジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)に置き替わってしまった場所が多いようです。秋月では一か所でのみ生息を確認しています。マルタニシは大変美味しい貝で、シンプルに塩茹でしてお酒の上品なつまみになります。
ジャンボタニシ(南米原産)とは、触角の長さや殻の下方の形態から区別できます。なお、ジャンボタニシは著者の経験からはあまり美味しくありません(むしろ不味い)。

マルタニシは同じく在来種であるオオタニシやヒメタニシとも似ています。オオタニシは、九州では水田や水路などには生息せず、ため池などの水深のあるやや水が冷たい止水域に生息します。秋月地域にはおそらく分布しません。全体が尖っており、別名「カクタニシ」とも呼ばれます。名前のとおり、成長するとかなり大きくなります。一方で、ヒメタニシはコンクリートの水路などでも普通にみられます。本種はオオタニシやマルタニシよりも細長く、とがったような印象です。名前のとおり成長してもあまり大きくなりません。

